大学芋とYUCa’s Tea ほうじ茶のペアリング
大学芋の名前の由来にはいくつかの説がありますが、最も広く知られているのは、東京大学の学生たちの間で親しまれていたという説です。大正末期から昭和初期にかけて、東京・本郷周辺(現在の文京区)、つまり東大の近くにあった甘味処や焼き芋屋が、学生向けに安価で腹持ちの良い甘味として提供したのがはじまりとされています。「大学芋」という名前は、この地域性や人気ぶりから自然と呼ばれるようになり、やがて定着していったと言われています。
大学芋とYUCa’s Tea ほうじ茶の組み合わせには、味と香りの面で調和のとれた魅力があります。大学芋は、油で揚げたさつまいもに甘く濃い蜜を絡めた菓子で、外はカリッと中はほくほくとした食感が特徴です。その豊かな甘みと食べごたえに対して、ほうじ茶は香ばしくすっきりとした味わいで寄り添い、全体のバランスを整えてくれます。ほうじ茶は、緑茶を焙じることで生まれる独特の香りと、渋みの少ないやさしい口当たりが特長です。大学芋のように甘さがしっかりとある菓子と組み合わせても、風味がぶつかることなく、むしろ後味を心地よく引き締める役割を果たします。蜜の余韻と茶の香りが交わることで、ほのかに焦がし砂糖を思わせるような深みも感じられ、味覚と嗅覚の両面で満足感が得られます。
このように、大学芋とほうじ茶は、それぞれの個性を尊重しながらも、互いを引き立て合う関係にあります。派手さはないものの、じんわりと心に残るような組み合わせであり、日常の中でふと一息つきたいときに、静かに寄り添ってくれる存在です。
