産地のご紹介
お茶の木は寒さに弱いため、比較的温暖で適度な降水量のある地域で生産されています。日本全国のお茶産地には様々な地域ブランドのお茶があります。生産される地域や風土によって風味や味が異なります。料理家YUCaが自ら日本の地方を巡り、美味しい日本茶を厳選しました。

鹿児島県(知覧茶)
静岡に次ぐ全国第二位のお茶生産量を誇る鹿児島。桜島の火山灰によって作られた水はけの良い土壌や温暖な気候、豊富な日照など美味しいお茶を生産する条件が整っています。

京都府及び周辺地域(宇治茶)
高級茶の産地として名声高い宇治茶。静岡茶、狭山茶と並んで日本三大茶と呼ばれています。13世紀初めの鎌倉時代から栽培され、土質、地形等自然条件に恵まれています。

高知県(土佐茶)
土佐茶の多くは仁淀川の山間で栽培。日の出が遅く、日没の早い山あいの急傾斜地で育ち、昼夜の温暖差が大きいことから、霧が立ちやすく、これが自然の覆いとして茶葉を包み込んでいます。
季節のお茶のご紹介
日本には四季があります。春、夏、秋、冬。季節に合わせて好きな日本茶を飲む文化があります。
春に人気のお茶は新茶です。お茶は春先から秋にかけて数回摘むことができますがその年で一番最初に摘んだお茶を新茶と呼びます。数回摘めるうちの一番最初のお茶なので一番茶とも呼びます。
お茶の良し悪しは旨みがどれだけあるかで決まります。早い時期に摘んだお茶ほど旨みが強いです。
夏の暑い季節には冷たいお茶が人気です。水出し用ティーバッグタイプのお茶を水筒やポットに浸漬させて飲むのがおすすめです。
夏が終わり、秋や冬は肌寒い時期になると、温かいお茶を飲みます。茶葉に合わせて、茶器を変えたりすることでお茶自体の香り、口当たり、味わいも変化します。

お茶の味わいのご紹介
ここでご紹介する淹れ方はあくまで目安です。お茶を淹れる時の決まりはありません。
濃く渋く淹れたり、うすめに淹れたり、ブレンドしたりと、淹れ方によって変わる美味しさの違いを味わえるのもお茶の楽しさの一つです。淹れる時の気分に合わせて、思いのままにお茶を楽しんでください。

香りと色を楽しむ
日本茶を淹れながら、香りと色を五感で楽しみましょう。

じっくり味わう
香りや色を楽しんだ後はお茶の旨み、渋み、甘みをじっくり味わいながらくつろぎの時間を過ごしましょう。

ペアリングを楽しむ
食事やお菓子とお茶の相性は様々です。いろんな組み合わせでお茶を楽しみましょう。
お茶の楽しみ方と保存方法
美味しいお茶の淹れ方
茶葉で淹れる場合は、茶葉を惜しまないのがポイントです。少し多めに茶葉を使う方が美味しく仕上がります。もし、濃すぎた場合はお湯で薄めても調節できますが、薄い場合は濃くすることができません。
ティーバッグのお茶は急須を持っていない方や手軽にお茶を楽しみたい方向けに作られたものです。お茶の味わいを大きく左右する茶葉量を最適な状態で製品化しているため、携帯しやすくいつでも本格的なお茶を楽しめます。商品毎に水分量や抽出温度、時間に基準を設けることで、状況によって変わる味のブレを最小限に留めています。


お茶の風味はとてもデリケートです。香りと甘みが美味しさの秘訣です。熱いお湯で淹れるとお茶の甘みが隠れてしまいます。沸騰したお湯を湯冷ましやお湯呑み、マグカップに一度注ぐと約10度ほど湯温が下がります。お湯の温度を下げたい時に便利です。
急須からお茶を注ぐ時は茶器に平均になるように順に最後の一滴まで注ぎます。こうすることによってお茶の濃さが均一になります。人数分を1回で注ぎ切れる量で都度作ると良いです。また、一煎目と二煎目でも味や口当たりの変化があります。
お湯を入れる前、入れた後、お茶を飲む前、飲む時。それぞれのタイミングで香り、色、味を楽しんでください。


水出し冷茶の淹れ方
水出しのお茶は低温抽出なので、苦味や渋みが出にくく、甘さとまろやかさをより楽しむことができます。夏に冷やして飲んだり、渋みが苦手な方におすすめです。
水1リットルあたり茶葉10g程度入れ、冷蔵庫で少し置くことですっきりとした味わいが楽しめるようになります。冷蔵庫に入れて早ければ15分後くらいから飲むことができます。お茶の種類によっては冷蔵庫に2~5時間ほど置いたりすることもあります。
お茶の効能について
お茶には精神の働きを活発にする数多くのビタミン類、フッ素、アミノ酸等が含まれ数々の効能があります。
・お肌が綺麗になる
・ガンを予防する
・脳卒中を防ぐ
・虫歯予防、口臭予防
・体の酸性化を防ぐ
・食中毒の予防
お茶の保存について
お茶は高温多湿、光、香り、酸素を避けて保存することが大切です。
開封後は袋のまま密封して常温で保存し、3週間ほどで飲みきっていただくことをおすすめします。
冷蔵庫での保存は他の食材の香りが移りやすいのでお控えください。長期保存時は未開封のまま冷凍し、常温に戻してから開封ください。
